読み書きの土台と支援


こんばんは(^^)


今日はメリハリをつけたスケジュールを組めて

とても気持ちが良い1日です♪


さて、娘さん。

昨日学校から送られてきた大量の宿題に驚き

学校が始まったら提出するとのことで

昨日から計画的に勉強を進めています。



それで。


私は

読み書き支援もしているので

今日は低学年までにつけておきたい読み書きの土台のお話をしてみようと思います(^^)



まず、身体的なこと。

一つ大切になってくるのが

目の動き(眼球運動)。

(娘はこれが苦手で、教科書読むのが苦手。)



教科書を読むときは頭を動かさずに目だけで文章を追って読みます。

その時の目の動き。



そして、

板書するときに

ノートと黒板を瞬時に視点を変えて文字を捉える。

その時の目の動き。


これらが必要になってきます。




これらは、

生まれて最初にできるようになる追視や注視から始まって

うつ伏せ遊び、ズリバイやはいはいでさらに成長し

歩いたり、走ったりでさらに成長し

ジャンプしたり、でんぐり返しをしたり、風船バレーで遊んだり

遊びの中で発達していきます。



小さい頃は遊ぶための目の構造なので

遠くのものを見るのが得意な構造になっており



7歳くらいになってやっと

自分の手元を見る(教科書を見る)ということができるような構造にも変わってきます。



なので、小さいうちにいかに身体を使って遊び見ることを鍛えたかにより

手元を見る目の力も変わってきます。



また、

その目の動きは

身体がしっかりと出来上がった方が

より上手に動くとされていて


体幹がしっかりすることも目の動きに良い。

やっぱり身体を使って遊ぶことが大切です。



そして、その

身体を使って遊ぶことで

椅子に座って机に向かう姿勢にかかわってきて

姿勢のバランスが崩れてしまうような反射が統合されたり

逆に姿勢のバランスを保つような反射が引き出されたりしていきます。



頭の位置で姿勢が崩れてしまう反射がいくつかあり

それが隠れてきれていないと


黒板を見るために頭を上げたり

ノートをとるために頭を下げたりすることで

姿勢が崩れやすくなる


とも言われています。

(今はこの反射に関してもいろんな考え方があるようです。まだまだ私も勉強中。)



それで、姿勢が崩れることは

読んだり書いたりにもすごく影響をするので

やっぱり身体を使って遊び倒しておきたいところ。



さらに

鉛筆を持って書くことは

指先の動きも関わってきます。


ですが、指先の動きは

まず、肘から手までのコントロールが必要になります。


で、この肘から手までのコントールは

腕のコントロールが必要で

その腕のコントロールには肩甲骨や肩がしっかりとしてないと

できません。


さらにその肩甲骨や肩を動かすには

体幹がしっかりとしていなと難しいので


やっぱり身体を使って遊ぶことが大切になります。




あとは、

空間を把握する力も大切です。



ひらがなやカタカナ、漢字がなかなか覚えられない子や

書くのが苦手な子どもたちを見ていると

簡単な図形を書くのが難しい子も結構な確率でいるように思います。


紙の上での空間を把握することが苦手だったり。



そのような子たちを見ていると

自分の身体を空間の中で把握するのが難しいという子もいて


空間を把握する力が弱いと感じることが多くあります。



空間の力を把握する力は

ズリバイやはいはいなど

移動運動が始まる頃からグッと伸び始め

その後大きくなっても遊びの中でより洗練されていきます。



そう。だから、

実はズリバイやはいはいも

読み書きにつながっているのですね。


歩き始めてからも

いかに身体を使って遊んだかで変わってきます。



なので

小さいうちはとにかく身体を使って

這ったり

よじ登ったり

ジャンプしたり

転がったり



とにかく!とにかく!!とにかく!!!

身体を使って遊ぶことが大切です。



あとは、年中さん、年長さんになったら

言葉遊びをすること。


これは音韻と言って

文字と音が1対1になっていることを

認識させてくれます。



音韻の力が弱い子は

文字を操作することが苦手なので

読み書きにも影響していくることが多いです。



なので、年中さん、年長さん頃には

・音数え(「りんご」=音(文字)が3つ)

・しりとり

・逆さま言葉(「りんご」を逆さまからいうと「ごんり」)

などの言葉遊びをたくさんすることも大切です。



そこで、1文字1音ということが無意識に認識できていると

文字の操作に役立ちます。



あとは、

聞いてことを覚えておく力をつけてあげたり

簡単な短い文を聞いて理解ができる経験をたくさんしてあげたりも良いです。


なぞなぞなんかはこれを育ててくれますよね。



聞いたことを覚えておく力は基本、

読み書きにかかわらずどんなこともに必要になります。


見たことを覚えておく力もつけるのが大切です。




今はカードゲームなどでも

聞いて覚えておく、見て覚えておくことを育ててくれるような

楽しい優れたものもたくさんありますし



理解力を促してくれるような

楽しいものがあったりもします。



連想ゲームも言葉を自分の中から取り出す遊びになるので

文章を書くときに役立ちます。



他にもありますが

この辺にしておきます。





で、大切なことを言いますね。



小学校へ入って

なかなか文字が覚えられない

なかなか理解が難しい場合



様子を見る。

ではなくて


専門家にすぐ相談をすることが大切かと思います。



そして、

何が原因で読み書きの力が弱くて

得意なことから読み書きの獲得に繋げられる方法がいないかを

探っておくことが大切です。



例えば

目の動きが悪くて見ることが苦手で

耳から聞いて覚えることが得意な場合



その目の動きを改善するような支援をしながら

耳から聞いて覚える方法を模索する


ということも必要な支援になってきます。



苦手な能力を底上げしながら

得意なところで伸ばしていく

ということになります。






高学年になってから

支援を開始するよりも

低学年で困ったと思ったときに

支援を開始した方が



伸び率が変わってきます。



何より低学年のうちに

お子さん自身が読み書きの苦手感を減らすことが

その後のお勉強の苦手感を減らすことができるので


意欲も変わってきます(^^)




何事も

様子をみましょうで放置する前に

できることをアドバイスもらうということが大切です!!




ことばの遅れや発音の不明瞭さなどがある場合も

読み書きにつながることがあるので


本当に経過を見て良いのか

家でできることは何なのか

言語訓練が必要なレベルなのか

を早め早めに言語聴覚士にかかることがおすすめです。



気づいた時が始めどきです♪


ちなみに

赤ちゃんの時からその子その子の発達のペースで

丁寧に関わっていくことで

読み書きの困り感の予防にもつながります。



ということで。

長くなりました。笑



今日はここまでです(^^)





赤ちゃんの発達や

言葉の遅れ、発音の不明瞭さ

読み書きなど

気になる方はイロドリ流♪発達相談へどうぞ!



お待ちしていまーす!!

三上 愛

イロドリ代表、言語聴覚士、保育士
1986年生まれ、1児の母。

*経歴*
北海道医療大学卒
2009年北海道大学病院高次口腔医療センター・リハビリテーション部に就職
2018年イロドリサロン開業。

生後すぐの赤ちゃんから高校生までを診ることができる言語聴覚士
姿勢運動発達、口腔機能、非言語的コミュニケーションを生後すぐから育むことによって、言語聴覚士が関わる領域の困りごとの予防を行っています。
すでに困りごとがある幼児〜高校生までのお子さんへ、発達相談や言語レッスン(言語訓練)などで対応。単発相談から

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