マスクのことで不安になっている妊婦さんへ

こんばんは!


先ほど

ツイッター、インスタを見ていたら

いろいろと影響力のありそうな方たちがこぞって

マスクの影響でへその緒が短い赤ちゃんが生まれる(のではないか)

と言う記事をシェアしているのを見かけました。


これを見て

すごく不安になる妊婦さんもいるだろうなと思い、

本当は寝ようと思ったのですが

記事をひとつ書いてから寝たいと思います。



まず、最初にわかって欲しいのは

誰かや何かを批判するものではないこと


また、その発端となることを書いた方は

あくまで経験からくる憶測の域ということを載せていますが

それが根拠のある事実のように拡散されてしまっているため

このようなことが起きていることを理解してください。


誰も何かを責めたりしていることではないということを十分に理解して読んでくださいね。



まず、マスクにより酸素飽和度が低くなり、へその緒が短くなる

ということは、現在、科学的に証明されたものではありません。



酸素飽和度というのは

血液中の酸素濃度で

指の先などにセンサーを当てて測るあれです。

SpO2が%で表示されます。



普通に日常生活ができる人であれば

マスクをつけただけで

酸素飽和度が下がるということがありません。



また、仮にマスクにより酸素飽和度が下がるとして

へその緒が短くなるのであれば


コロナが流行る前から

年中マスクをしているような医療職の方たちが

出産の際に赤ちゃんのへその緒が短くなり

もっと早くに問題として提起されてくるはずと思います。


でも、医療者が出産してその緒が短くということは

いままで聞いたことがありません。




だから、まず現段階では

マスクをする=酸素飽和度が下がる=へその緒が短くなる可能性がある

ということは

あまり心配しなくてもいいと思います。



ただ。

マスクをするということは

フィルターがあるわけなので

呼吸する際に負荷はかかります。


SpO2に反映はされなくても

負荷がかかるのは確かだと思います。


息苦しく感じたりしますよね。

それは事実。


それで

肩こりが起こったり

頭が痛くなったりするのも事実。


やっぱり呼吸は浅くなり

それによる体のこわばりは起きてくる。



そして、

やっぱり以前と違って

家にこもりがちなので運動も少なくなっている。


すると

血流も悪くなるし、体力も落ちる。



これらは

睡眠にも影響してくるし

栄養の吸収にも影響してきます。



そうすると

やっぱり何かしたら

体は弱くなっていくので


出産の時に必要な体力がつかなかったりする可能性が出てきます。



それに実際

出産の現場に立ち会う助産師さんが

へその緒が短い赤ちゃんが生まれていると

違和感を感じているということは



いろいろなことが絡まって

変化が起きているということなのだと思います。



それが、良いとか悪いとかではなく。

変化が起きているというのは事実。



で、私が思うのは。

確かにマスクやいろいろな要因により

体のいろいろな不具合が出るのは事実。



今の時代の流れでつけないと不都合もあるし

感染のリスクの心配もある人もいる。



ならばどうするか。



できることをすればいい。

体に良い、できることを。



マスクを外せる場所では外して

深呼吸をしっかりとすること。


呼吸は首、肩・肩甲骨、肋骨、背骨が

硬くなっていると

もろに影響が出るので

この辺をしっかりと動かすこと。


動かすというのは

回すだけでもOK。

自分が気持ち良いと感じる速さで

ゆったりと気持ち良さを感じて回すこと。


首を回す


肩・肩甲骨を回す


お腹がきつくなければ、

少し体をねじってみる。

(無理は禁物。気持ち良い程度で。不安なら医師に指示を仰いでね。)



肋骨は普段あまり触らないですが

優しく圧をかけるように触れてみたり

肋骨の皮膚のところをつまんでみたり

さすってあげたりするだけでも

呼吸がしやすくなります。



首、肩・肩甲骨、肋骨、背骨を意識して

動かしたり触ったりする他に



手首、足首、膝など

回せる関節は全部回したり動かすといいです。



骨盤(腰)は

妊婦さんは痛みが出やすいので

気をつけてほしいところなので

もし不安なら

医師や産前産後のセラピストさんに

指導をしてもらうことをお勧めします。



あとは、歩けるときはちゃんと歩くこと。

これも自分で簡単にできますね。

(でも雪道は気をつけてくださいね。)



これらをするだけでも

しっかり酸素を取り込めて

血流がよくなるので

マスクで負荷がかかった体を

リセットする方向へ持っていくことができます(^^)



あとは体を温めること。

栄養のある食事をすること。



妊娠中に自分の体を整えるって実はすごく大切で

それをすることで

お腹の中ので赤ちゃんの姿勢や成長が変わり

生まれてからの発達がとてもよくなることがわかっています。



なので、

マスクしているしていないにかかわらず

妊娠している自分の体を整えて大切にすることが

赤ちゃんの健康になるプレゼントだったりするんですね(^^)



今は、産前産後のことを勉強しているセラピストさんが増えており

産科に参入している理学療法士さんもいます。



プロに見てもらいながら

体を動かすことで

今回のような記事を目にしても

びっくりして不安になることもないし


赤ちゃんへの健康というプレゼントにもなるので

産前産後のセラピストさんを探してみるのも一つかと思います。



まずはプロにお願いしなくても

今回の一件を目にして不安になっている人がいたら

簡単にできることから

やってみると良いと思います。



心配しなくても大丈夫。


ちゃんと情報を見極めて

できることはやって

あとはお腹の子を信じましょう(^^)



ちなみに

こんな時間にブログを書いている私がいうことではないけれど

妊娠中の睡眠リズムは

赤ちゃんが生まれてからの睡眠リズムを作る土台になるので


夜更かしをしていると

昼間にめっちゃ寝て、夜中に元気に活動しだす子になる可能性があります。汗



赤ちゃんが生まれてから

夜にしっかり寝てほしいなら

妊娠中から早め目に寝ることをすすめしますよー♪



それでは、おやすみなさい!!


三上 愛

イロドリ代表、言語聴覚士、保育士
1986年生まれ、1児の母。

*経歴*
北海道医療大学卒
2009年北海道大学病院高次口腔医療センター・リハビリテーション部に就職
2018年イロドリサロン開業。

生後すぐの赤ちゃんから高校生までを診ることができる言語聴覚士
姿勢運動発達、口腔機能、非言語的コミュニケーションを生後すぐから育むことによって、言語聴覚士が関わる領域の困りごとの予防を行っています。
すでに困りごとがある幼児〜高校生までのお子さんへ、発達相談や言語レッスン(言語訓練)などで対応。単発相談から

0コメント

  • 1000 / 1000