離乳食が大きくなった時の食べ方の基本となる

こんにちは!


今、今週の日曜日にある

支援者向けの離乳食講座

親子を前向きにする離乳食講座(後半)の

資料の見直しをしていました(^^)




今回は、窒息についてのトピックも入れていて。

お母さんたちも情報を知っててもらいたいなと思ったので

今日のブログは子どもを持つ親御さんには一度読んでもらえたらと思います。




先日、保育園で提供されたぶどうで窒息を起こしてしまった。という

悲しい事故がありましたね。

(ご冥福をお祈りします。)


窒息の事故は度々起こります。

小学校でも、幼稚園でも、保育園でも、高齢者施設でも。



窒息事故は実は不慮の事故の中でも

上位となっていて



幼児さんでは

0歳に多く

幼児のうちの75%程度は3歳以下と言われています。



障害のある人に起こりやすいと思われがちですが

実は特に問題のない人たちにも起こりやすいし



実際、自分の子が窒息しかかったという経験のあるお母さんたちも

たくさんいることが調査でわかっています。




窒息が多いとされてる食材はナッツ類や豆類というのは

インターネットの情報にもたくさん出てくると思います。



しかし、以外と

飴玉が詰まった経験が子どもには多かったり

パンは唾液と混ざると貼り着きやすくて危なかったり

ご飯もちゃんと噛まないで詰め込むとつまりやすかったり


日常何気なく食べているものでも

窒息事故は起こりやすかったりします。



窒息事故が起こると

食材がどうだったか、提供の仕方がどうだったか。

ここばかりに論点が置かれがちですが



私は、

子どもの食べる力(噛む力)はどうだったのかな?

子どもの噛む力に合わせたものが提供されていたのかな?

その知識を持った人たちが近くにいなかったのかな?と

いつも思います。




食べる力(噛む力)は

ほっといても身につくと思われがちですが



離乳食の時に

ごっくん期、もぐもぐ期、かみかみ期、完了期と段階を踏んでいきます。

これは単純に誰かが勝手に決めたものでもなく

月齢だから進めるというものでもなくて。



舌や唇の動きにも発達の順番があって

その順番に合わせて、ごっくん期、もぐもぐ期、かみかみ期、完了期と進んでいくのですね。


おっぱいを飲んでいる口の動きから

一つ一つ段階を追って噛むことができるようになっていくのです。



なので、ここでしっかりとお口の機能を育ててあげることで

大きくなった時にしっかりと噛むことができるようになります。



これ、逆を言うと

離乳食の時に焦ってしっかりとお口の機能を育てないまま進めると

ちゃんと噛めないまま成長するよってことなんです。



大きくなったから噛めるようになる

大きくなって理解できるようになったら、「ちゃんとかみかみするんだよー」の声かけで噛めるようになる


ではないのですね。





だから離乳食の時に

何か困ったことがあったら

時が解決してくれるだろう。ではなくて



一緒に「何でだろう?」とちゃんと考えてくれて

いろいろと提案をしてくれて試行錯誤してくれる

一緒にいろいろトライしてくれる人(専門家)を見つけるのが

私は子どものためになると思っています。




あとはね、離乳食が完了しても

奥歯がしっかりと生えきって

お口の中の容積が大きくなって

すり潰せるようになるまでは



歯の生え具合などに合わせた食べ物の提供ってすごく大切になります。



そういった意味では

今の保育園や幼稚園、学校などの月齢、年齢のみでの食材提供では

個人差が大きくなっている現代のお子さんたちには

厳しいところがあるかもしれません。



そして、保育園・幼稚園、学校の先生方にも

どうやって子どもたちがしっかりと噛めるようになるのか


この辺の知識を知ってもらうことが必要なんだと思います。



なかなか私たち専門家が働きかけても

その現状が変わりらないのが難しいところだったりもしてて。




お母さんたちがこのような知識を持って

声をあげていただくことで

保育や教育の場が変わっていくこともあるかなって思います。




まずは、お母さんたちが

普段の食事で何を気をつけたらいいのか

知っておくだけでも

このような悲しい窒息事故やひやっとすることが減らせると思います。




そして今

離乳食や食べることで困っている人は

我慢するのでなくて

思い切って相談してくださいね(^^)




それでは!!

三上 愛

イロドリ代表、言語聴覚士、保育士
1986年生まれ、1児の母。

*経歴*
北海道医療大学卒
2009年北海道大学病院高次口腔医療センター・リハビリテーション部に就職
2018年イロドリサロン開業。

生後すぐの赤ちゃんから高校生までを診ることができる言語聴覚士
姿勢運動発達、口腔機能、非言語的コミュニケーションを生後すぐから育むことによって、言語聴覚士が関わる領域の困りごとの予防を行っています。
すでに困りごとがある幼児〜高校生までのお子さんへ、発達相談や言語レッスン(言語訓練)などで対応。単発相談から

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