IQが平均以上のお子さんの困り感への支援

こんにちは!


赤ちゃん〜高校生とお母さんのためのサロン・イロドリ

言語聴覚士・保育士

三上愛です(^^)


先日、

IQが高く(平均〜平均より高い)

お友達関係は良好

学校の勉強は問題なし


でも

学校への行き渋りがみられ

毎朝泣いてしまう


という小学生のお子さんの発達相談を受けました。



学校の先生には

なぜ学校に来たがらないのかわからない

こちらとしてはできることはない

本人の甘えなのではないか

と理解してもらえず


親子でもやもやしているところでの

ご相談でした。



今回許可を頂いたので

ブログに書かせていただきます!



最近、

「うきこぼれ」や「ギフテッド」という言葉が聞かれ始めています。


海外はでギフテット教育が盛んな国もあるようで

理解も進んでいるようですが


日本ではまだ

「うきこぼれ」や「ギフテッド」と言う言葉を聞くと

天才!

なんでも出来て普通の子より頭がいい問題ない子

と思われがちです。


また、

大人のように何でも自分の考えを言葉にできて

勉強もできるし

運動もできるし

優等生と言うイメージを持つ方も多いかなと思います。



しかし、このようなお子さん

実は「できること」と「できないこと」の差が大きく見られる場合があります。


ですが、ちゃんと理解されず勝手なイメージが先行し

「できないこと」に関しては

・本人の甘え

・本当はできるのに精神的に未熟なだけ

と精神論で片付けられてしまうこともあります。



「うきこぼれ」「ギフテット」なら本当はできるはずでしょ?

でもやらない、できないのは、本人の怠けだよね?

と捉えられるんですね。



今回のご相談のケースも

担任の先生から

そのように捉えられてしまっている節があり


辛い状況になっていました。



まずここでちゃんと理解しておかなければいけないのは

いくらIQが高くても

小学生は小学生。

(今回のご相談は小学校低学年。)


自分の気持ちを言語化するのはまだ難しい年齢です。


特別なエピソード(お友達から何かされた、先生から何かされた)がない場合の

行き渋りに関しては

お子さん本人もなんで行きたくないのかよくわからないということがあるので

本人の体から行きたくない理由を聞いていきます。



お子さんの体の状態を見させていただき

・目の動きにぎこちなさがある

・音韻発達(読み書きのスムーズに影響する能力)に未熟さがある

・体の反射が隠れきっていない

・前庭覚や固有覚をもっと発達させたい

ということがわかりました。



このことから

大勢の中にいるだけで疲れてしまう

ノートとったり音読するだけでエネルギーを使ってしまう

授業中にじっと座っているのが辛い

ということが起きてきます。


本人の無意なところで

このようなことが起こっているので

本人の自覚なくどんどん疲れていき

本人もなんでかわからないけど行きたくない

ということが起きてきます。



そして本来この状態だと

お勉強に向けるエネルギーがなくなり

成績低下するお子さんが多いのですが


今回のお子さんの場合は

きっとそこをありとあらゆることでカバーし

お勉強を覚えることにもエネルギーを向けることができていたので

お勉強は問題ない状態でした。


なので学校のお勉強もできるのに

なんで学校へ来たくないの?と思われてしまっていたんですね。



また、以前に病院等でとった知能検査は

IQが高く出ているので

それだけを見ると特に問題なく思われるのですが


検査内のそれぞれの項目を見ていくと

項目間での差が激しいので

(全て平均以上だから見落とされがち。)


本人からすると

能力間の差が激しく

凸凹があるお子さんと同じような困り感を感じている

ということも考えられました。



そして、お子さん自身はすごく真面目なので

辛い・できないと思うのはいけないことと思っているので

なおさら辛い。

というループにはまっているように見えました。



お母さんはご自身がお子さんと同じように

IQが高く不登校の経験がおありでしたので

発達相談前からお子さんが学校へ行かないことへ理解を示されていましたが



お父さんはお仕事柄

とりあえず学校へ行こうよという働きになってしまうようでしたので

今の状況を理解してもらえるように

説明をさせてもらいました。



そしてご両親が共通認識のもと

お子さんが行き渋った時に

どのように対応するのかを話し合っていただき

まずはお子さんが安心できる環境を整えてもらうことにしました。



また、お家で体を育てられるような遊びを

アドバイスさせてもらいました。



お母さんは直感タイプでお子さんの状況をキャッチするのが上手でしたので

お子さんの状況を通訳し、お父さんへ伝えてもらえるように

直感でキャッチしたことの言語化の練習もお願いしました。



そして

発達相談終了となりました。

(この度は、イロドリ流♪発達相談を受けていただきありがとうございました!)



今回発達相談で感じたのは

IQが高い、お友達と問題ない、ルールも守れるしいい子なお子さんでも

実は困り感があって

その困り感への支援が必要ということを

強く感じました。



お子さんの体に色々聞いていくと

できることがたくさんあり


それをご家族にお伝えすることで

家庭での安心感が増して

お家でしっかりとエネルギーが充電でき


プラスの方向へ向かうお手伝いができるなーと思いました。



そして今、

このようなお子さんが

増えているのではないかと思います。


遅れのある子

グレーゾーンの子

診断のついている子への支援は

広まってきていますが



健常と言われる子

逆にIQが高い子への支援の必要性は

まだまだ日本では難しいのが現状ですが。



これからの時代

そのようなお子さんへも

寄り添い理解する大人・専門家が必要だなと思います。




イロドリは医療や福祉ではないので

どんなお子さんでも

来てもらえることができる場所となっています。



お子さんのことで困っていることがあったら

まずは一度ご連絡くださいね(^^)




お子さんの困りごとは

イロドリ流♪発達相談Lightでお受けします!



気になる方はご連絡くださいー!

こちら



では!



またこの綺麗な海へ行きたい。

三上 愛

イロドリ代表、言語聴覚士、保育士
1986年生まれ、1児の母。

*経歴*
北海道医療大学卒
2009年北海道大学病院高次口腔医療センター・リハビリテーション部に就職
2018年イロドリサロン開業。

生後すぐの赤ちゃんから高校生までを診ることができる言語聴覚士
姿勢運動発達、口腔機能、非言語的コミュニケーションを生後すぐから育むことによって、言語聴覚士が関わる領域の困りごとの予防を行っています。
すでに困りごとがある幼児〜高校生までのお子さんへ、発達相談や言語レッスン(言語訓練)などで対応。単発相談から

0コメント

  • 1000 / 1000