【発達の教科書】「文字を覚える・書く」を紐解く!文字を覚えられない、読むのが苦手、文字を書くのが苦手な子、必見!!

こんにちは。

赤ちゃん〜高校生とお母さん他のためのサロン

ママと子どもが輝くお手伝い・イロドリ

言語聴覚士・保育士・ユーファイセラピスト

三上愛です。



今日は、

文字について紐解いていきます!





文字を読むとは?

文字を書くとは?

頭の中ではどんなことが起こっているのか。



また

・文字を覚えられない

・読むのが苦手

・書くのが苦手 等

文字が絡むと苦手意識が強くなってしまうお子さんが

どんなところでつまづきやすいのか

見ていこうと思います。



すでに文字に苦手意識があるお子さんや

これから文字を覚える段階のお子さんは

読むだけでもヒントがたくさん!


特に文字に苦手意識があるお子さんがいる場合

なるほど!うちの子そうだったのか!!と思えることがあるかも!!



では、いってみましょう( ^ ^ )







文字を読むってどうやっているの?


文字を読むにはざっくり言って3つのことをしています。

・文字の形を認識する(目で見る)

・音を頭の中で認識する(音韻の意識)

・文字の形と音を頭の中でつなげる


この3つの中に一つでも苦手なことがあると

文字が読めない

または

読めるけど読むのが遅い

ということになり


本人の中で苦手意識が強くなります。


*音韻意識:頭の中で音を操作する能力のこと。音に注目する力。しりとりや逆さま言葉遊びなどの時に必要とされる能力で、音韻意識が育っていないとできない。







文字を書くってどうやっているの?


文字を書くにはざっくりと言って次の3つのことをしています。

・頭の中で書きたい音を思い出す(音韻意識)

・音を形(文字)へ変換する(文字の想起)

・それを書く(腕や指先の動き)


今までたくさんの子さんとかかわってきました

書くのが苦手となると書くことに注目しがちですが


文字を書くにはまず読めることが先に発達します。
なので、文字をちゃんと読めるかということが大切になります。


すらすらと読めるようになればなるほど

文字を書くのは早くなると言われています。


なので小学校1年生では音読をひたすらやるのです。

(あの音読の宿題には意味があったのか!!?)


ですが、

中には読めるけど書けないというお子さんもいるので

精神論で音読ばかりすれば良いというわけでもありません。

(そこで私たち専門家の出番なのです♪)







結局読み書きするために必要なことは?


こうやって書いてきましたが

読む、書くことをが上手になるためには

結局何が必要なのでしょうか?


まとめてみると

①音韻意識の育ち

②形の認識と記憶

③音と形のつながり

④書くための身体能力(体幹の安定や指先の器用さ等)

となります。


これらを「今どのくらいの力があるの?」ということを見て

もう少し育てたい部分に働きかけてあげると

読んだり書いたりが今よりも楽にできたり

楽しくなったりします。






私が実際にお子さんを見る時に注目していること


じゃぁ家ではどうしたらいいのよ?と思ったあなた。

大丈夫慌てないで。

今からお伝えします。



私が普段、お子さんと関わる時に注目していることは、、、


・言われた言葉(例えば「りんご」)を頭の中で何文字か数えて答えることができるか。

→早さや文字数、どんな風に数えるかも大切

・目の動きや、形の見方、どんな戦略をとって形を覚えているか。

・文字の綴りがどのくらいの長さなら楽に読めるか。

・指先の器用さや全身の協調運動の習熟度。

・記憶の経路はどこが得意か。

を見ています。


これらを見て

苦手なところはサポートし

得意なところを使って今よりも文字の読み書きがどうやったらやりやすくなるかを考えます。



お家で取り入れやすいのは

・文字数えゲーム

→りんごって何文字?と聞く。子どもには文字を書かずに頭の中で文字を数えてもらう。

苦手な子は2文字程度から、できる子はどんどん文字数を増やします。

・目と全身を使った遊びをする

→風船バレーなど

などがあります。


他にはお子さんの状態に合わせておこなってあげることが大切となり

実際のお子さんの様子を見ないとなんとも言えず

こちらのブログでは伝えきれませんが


日常の親子のふれあいのついでにできることって

実はたくさんあるんですよ!





もうすでに苦手意識のある子には?


今もうすでに学校に入っているお子さんで

すでに苦手意識が強いという子には


学校の対応として

合理的配慮というものがあります。


例えば

読むのが苦手なお子さんには

読みやすくなるような道具を使っても良いとしてもらったり

プリントの文字を大きくしてもらったり

読み上げ機能つきの教科書を使用してもらったり


書くのが苦手なお子さんには

ノートの色などを変えると書きやすくなるお子さんがいるのでそれを持ち込み可能にしてもらったり

板書の量を減らしてもらったり

タイピングに変えてもらったり

など。


これは学校によって

担任の先生によって

対応できる範囲が大きく異なります。



なので

学校へお話しするときに

どのように学校へ話を持っていくか

話の持っていき方がものすごく大切になります。

(最初の時点でクレームや敵対意識を持たれると、子どものためにならないですからね。)



なかなかお母さん一人では難しいことがありますので

専門家と一緒に作戦会議をして

お子さんに一番良い形で動いてもらえるように

慎重に考えていくこと大切かなと思っています。


*合理的配慮をやっている実績があると

将来の受験の時もその配慮で対応してもらえることがあるので

早めに動くことが大切です( ^ ^ )




以上、今日は読み書きについてお子さんってどうなっているのかな?ということを見てきました。



ブログだけでは伝えにくいことがありますし

読み書きについてはまだ解明されていないことも多く

病院等でも対応が統一されていなかったり

読み書きを自体を対象にされていなかったりします。



イロドリでは読み書きの相談も受付中ですので

悩んだら一度

イロドリ流♪発達相談へお越しください( ^ ^ )

お問い合わせはこちら


グルグルとした悩みの渦から抜け出し

前向きに今できることを見つけていきましょう!!



お待ちしています!




三上 愛

イロドリ代表、言語聴覚士、保育士
1986年生まれ、1児の母。

*経歴*
北海道医療大学卒
2009年北海道大学病院高次口腔医療センター・リハビリテーション部に就職
2018年イロドリサロン開業。

生後すぐの赤ちゃんから高校生までを診ることができる言語聴覚士
姿勢運動発達、口腔機能、非言語的コミュニケーションを生後すぐから育むことによって、言語聴覚士が関わる領域の困りごとの予防を行っています。
すでに困りごとがある幼児〜高校生までのお子さんへ、発達相談や言語レッスン(言語訓練)などで対応。単発相談から

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