ゼロゼロしてて、ミルクの飲みが悪い子をほっておく!?

こんばんは(^^)


本日2本目です。

珍しく夜遅くの更新です♪



これは数年前のお話ですが、

ゼロゼロがひどいから飲み込みを見てほしいとのオーダーがありました。




ちょうどその子は9カ月。



生まれた時は特に診断はついていませんでしたが、

私が見るちょっと前に診断がつきました。



本来は、生まれてすぐに疑われて検査をされるはずの

生まれつきの病気だったのですが

なぜかずっと見逃されてきた子だったのですね。



私の所へきた時は9カ月。

9カ月でやっと首がすわって

寝返りができるようになったばかり。



体も月齢から見るととても小さく

それでも体重の増加は少しずつではありますが

お子さんのペースで増えている状態でした。




生まれてすぐに

体重の増加はあまり良くなく

お母さんはミルクを飲ませた時にゼロゼロするのが気になり

健診で相談をしたそうです。



でも、そこでは

大きくなったらよくなるから様子見て。

で終わったそう。




5ヶ月になった頃

保健師さんには

体重の増加が悪い子の中には

離乳食を始めたら体重が増える子がいるから

早めに始めたら?

と言われ、5ヶ月入ってすぐに離乳食を始めたそう。

全然進まないけど、4カ月もの間、

ごっくん期の1回食をがんばって続けていたそう。



そして、診断を受けた病院の先生には

ミルクを吐くことは伝えていたみたいだけど

ミルクは〇〇㎖は飲ませて。

と言われたみたいで。



お母さんは離乳食もミルクを飲ませるのも頑張っていました。



ですが、

実際お子さんを見てみると

筋肉の緊張も弱い

体も小さい

発達もゆっくり

喉は相当ゼロゼロしている


ミルク中のムセもある

ミルク中は体力もなく

途中からウトウトし始めて

医師に言われた量を頑張って飲ませると吐いている。



体の発達も未熟だし

離乳食は本来ならまだまだ始められるようなお口の状態ではなく

それでも、お子さんの意欲があるから

なんとか食べられている状態

でもムセる

途中からゼロゼロが強くなり

なんなら途中でちょっと顔がなんとなく青白くなってくる



私は、すぐに思いました。

あ、やばい。

誤嚥している可能性が高すぎる。

今、ギリギリ肺炎起こさずにミルク飲んだり食べたりしているけど

これ以上、離乳食の量は増やせないし、ミルクも吐かせるとやばい。

何かの拍子で体調崩したり

許容範囲超えると誤嚥性肺炎起こすぞ。


ここで肺炎起こして

食べたり飲んだりできなくなったら

またこの先の成長に影響してくるぞ。



なんで、今までこの子は放置されてきたの?



ねぇ、今まで関わった支援者は
なんでこの子の声を聞いてこなかったの!?




体が小さくてミルクの飲みが悪い子がゼロゼロしてるって

嚥下障害疑ってもいい所見だよね?

確かに最近、特に問題ない子もでもゼロゼロするけど

ゼロゼロのレベルが違うよね?

ちゃんとミルクの時の様子見て言ったの?



離乳食始めましょうって

首がすわってない子がどうやって食べられるの?

体の発達は見なかったの?

お口の機能は見なかったの?

実際食べている時の様子は見たの?



体も小さくてミルクも吐くって

胃の容量に対してミルク多すぎって合図じゃないの?

生まれつきの病気があること診断したのはあなただよね?

ゼロゼロもあるのに、誤嚥のリスクとか考えなかったの?



子どもは全身で訴えているじゃないか!!!!



なんでみんな子どもの声を聞かないの!?



哺乳とか離乳食って

窒息や誤嚥の可能性もあり

アドバイスするのにもリスク管理がとっても必要です。



何気ないアドバイスが

お母さんを苦しめる事態になることだって

十分にあり得るんです!!

命の危険につながることだってあるんです!!!



だからちゃんと子どもと関わる支援者は

ちゃんとした知識を持って
子どもの声を聞いてほしいって

言っているのです。




私はこの道のベテランだから

名前の有名な病院で働いているから



なんて自己満足よりも

まずは子どもの声をちゃんと聞くこと!!

これをしっかりとやってほしい!!




頼むよ!頼むから、

子どもの声をちゃんと聞いてくれ!!



そして、困ったことがあったら相談してほしい!!



子どもの相談をしたいお母さんはこちら

子どもと関わる職種で相談したいことがある方はこちら



私からは、以上です!!

三上 愛

イロドリ代表、言語聴覚士、保育士
1986年生まれ、1児の母。

*経歴*
北海道医療大学卒
2009年北海道大学病院高次口腔医療センター・リハビリテーション部に就職
2018年イロドリサロン開業。

生後すぐの赤ちゃんから高校生までを診ることができる言語聴覚士
姿勢運動発達、口腔機能、非言語的コミュニケーションを生後すぐから育むことによって、言語聴覚士が関わる領域の困りごとの予防を行っています。
すでに困りごとがある幼児〜高校生までのお子さんへ、発達相談や言語レッスン(言語訓練)などで対応。単発相談から

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