発音につまずきのある子の対応④

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こんにちは(^^)


子どもと関わる職種の方向けの講座

「発音につまずきのある子の対応」


発達的な問題はないかな?という視点で見ていくとき


前回の話では

歩くまでの発達をどう遂げてきたかな?という視点で見ることをお伝えしました。



今日は

ことばの発達をどう遂げてきたかな?

というところを見ていこうと思います。



その中でも今日は

喃語

のお話。




ことばの発達は教科書的に

・1歳で1語文

・2歳で2語文


ということは

みなさんご存知かと思います。

(これも、お子さんによって様々なので、こればかりとは言えません。)





でもね、

ことばっていうのは実はその前から始まっています。



生後2ヶ月頃から徐々に

「ンクッ」って喉を鳴らすような音を出したり

「アー」「ウー」というような声を出し始めます。



これはクーイングと言われ

すでにこの頃から

おしゃべりの練習は始まっています。



このころの赤ちゃんでも

話しかけるとちゃんと返事をしてくれて

たくさん話しかけてあげると

とってもコミュニケーションが上手な子に育ちます。




そして、

たくさん声を出すようになり


離乳食が始まって軌道に乗ってくる頃に

「バババババ」

「マンマンマンマン」


といったような

唇を使った音の繰り返しが多く見られるようになります。

これがいわゆる喃語と言われるものです。





どうして、離乳食が軌道に乗ってくる頃かというと

今まで

おっぱいやミルクは唇を閉じないで飲んでいたのに



離乳食は唇を閉じて飲み込むようになるから

唇を上手に使えるようになってくるのです。


すると

唇を使う音がとっても上手になります。

(なので、お口の機能から見た離乳食の進め方も発音にとってはとっても大事。)



それで。



この喃語がいつ頃始まったのか?

ということを、

把握しておくことが大切だと思っています。



・喃語をいつからしゃべり始めたのか

・喃語でのおしゃべりは盛んだったのか、控えめだったのか

・喃語をしゃべり始めてから意味のあることばをしゃべり始めるまでにどのくらいの期間があったのか



この3つは、私は毎回、母親からの聞き取りをしています。




そうすることで、

どんなお子さんだったかを把握することができ

お子さんの現状を評価することの参考になります。



喃語の話し始めがゆっくりでことばの出始めもゆっくりだったら

ことばに関してはゆっくりなお子さんなのかな?と予測ができるし



喃語の期間長くて

確実にステップを踏んでる子なら

自分のペースで確実に成長してく子なんだなって予測ができるし



全部が早いペースだと

ペースが早いけどもしかしたらちょっと焦り気味だから

お口の発達を促す遊びを気をつけてやってあげたらいい子なんだなって予測ができます。






ことばだけでなく全て出そうだと思いますが

お子さんのことを把握するときは



過去の発達からの予測と現状をしっかり把握すること

今の目の前にいるお子さんに何をしてあげたらいいかを

確実にわかるようになりますよ(^^)






ぜひ、参考にしてみてくださいね♪



それでは、また書きまーす(^^)

またね♪

三上 愛

イロドリ代表、言語聴覚士、保育士
1986年生まれ、1児の母。

*経歴*
北海道医療大学卒
2009年北海道大学病院高次口腔医療センター・リハビリテーション部に就職
2018年イロドリサロン開業。

生後すぐの赤ちゃんから高校生までを診ることができる言語聴覚士
姿勢運動発達、口腔機能、非言語的コミュニケーションを生後すぐから育むことによって、言語聴覚士が関わる領域の困りごとの予防を行っています。
すでに困りごとがある幼児〜高校生までのお子さんへ、発達相談や言語レッスン(言語訓練)などで対応。単発相談から

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