発音につまずきのあるこの対応⑤

発音につまずきのある子の対応・概論①

発音につまずきのある子の対応・概論②

発音につまずきのある子の対応・概論③

発音につまずきのある子の対応・概論④

発音につまずきのあるこの対応・概論へのお申し込みはこちら




こんにちは(^^)

前回は、

言葉の発達をどう遂げてきたかな

ということで


喃語

を中心に書いてみました。





今日は、

言葉の出始めの時期

について書いてみようと思います(^^)


それではいってみよー!!




言葉が出始めるのは1歳頃と言われていますが、

なぜ1歳頃なのでしょうか?



考えたことはありますか?




これは、脳の話にもなるからちょっと難しいんですけど。





めっちゃ簡単にざっくりと言うと


私たちの脳は

動物的な脳と人間特有の脳があって。




ことばや発音は

人間特有の脳の部分で操っているのです。




で、

人間特有の脳は

動物的な脳を育てることで

上手に使えるようになるのですが




その動物的な脳を育てているのが

歩くまでの発達の中で行われる

すべてのこと



なのです。




歩き始める前は手は床についたり壁についたり

移動するときに支えるために使っていますよね?




歩き始めると手は自由になって

物を使う手に変わります。




物を器用に繊細に使うのは

人間特有のものなので



人間特有の脳がうまく使えるようになってきて



歩き始める頃に

ことばも出始めるのです。




だから、1歳で言葉が出ない。となっても



歩くまでの発達を丁寧に丁寧に遂げて

非言語的コミュニケーションも上手で

丁寧に遂げているからこそ、ちょっと周りより歩くのも遅くて

言葉が出るのが遅いのか





歩くまでの発達を飛ばしたり

非言語的コミュニケーションもちょっと取りづらくて

歩くのは比較的早かったけど

言葉が遅いのか




同じ言葉が出ないでも

どのように育ってきたかによって

対応が変わってくるのですね。




そして、

言葉の出始めが遅い子は

発音もゆっくり発達していく可能性が考えられるので



言葉の出始めの時期によっても

経過を見てて大丈夫なのか

何か支援をしてあげたほうがいいのか



考える上で大切になってきます。





私が臨床をやっていて感じるのは



歩くまでの発達を丁寧に遂げてきた子は

話し始めが少し遅くても

話し始めたらことばもすぐに増え、

発音はすぐに上手になる子が多い


と感じています。

(統計は取ってないのであくまで感覚で感じたこと。)




逆に、

歩くまでの発達で飛ばしたところが多かったということは

知的な発達を促し

声かけの工夫とか読み聞かせとかばかりでなく


体の支援からしてあげると

言葉がぐっと伸びるという子が多いように思います。




その辺の視点も持っていると

支援するときに

何をしてあげたらいいのかなってことが

見えてくると思いますよ(^^)



参考にしていただけたら嬉しいです♪

三上 愛

イロドリ代表、言語聴覚士、保育士
1986年生まれ、1児の母。

*経歴*
北海道医療大学卒
2009年北海道大学病院高次口腔医療センター・リハビリテーション部に就職
2018年イロドリサロン開業。

生後すぐの赤ちゃんから高校生までを診ることができる言語聴覚士
姿勢運動発達、口腔機能、非言語的コミュニケーションを生後すぐから育むことによって、言語聴覚士が関わる領域の困りごとの予防を行っています。
すでに困りごとがある幼児〜高校生までのお子さんへ、発達相談や言語レッスン(言語訓練)などで対応。単発相談から

0コメント

  • 1000 / 1000